せっかく楽しいキャンプですから、
事故を起こさないようにしたいですよね。
ここでは、キャンプでどんな事故が
起こりやすいか、ご紹介します。

■コンロの爆発
鉄板バーベキューをするのに、ガスを使って、
複数の家庭用の力セットコンロや、シングルバーナーを並べて、
「ハイパワー」などと言いながら、バーベキューをしてる人がいますが、
実は、これは大変危険です。

家庭用ガスコンロも、キャンプ用のバーナーも共通ですが、
周りに本体の熱を放熱することで、高温にならないようになっています。
ですから、複数のバーナーを並べますと、
放熱不足になって高温にとなり、爆発する危険が高くなります。

これ以外にも、ガソリン燃料の空き缶などで作った炭着火用の筒を、
シングルバーナーに、すっぽりかぶせるのも、同様に危険です。

放熱性と言いますか、そういうことを考えていただければ
なんとなく危ないのが、ご理解いただけるかと思います。
このような使用方法は、絶対にしないでください。

■バーナーや焚き火と燃料位置
ガスバーナー、コンロ、焚き火などは、
車と接近しないようにしましょう。
車は熱すると燃えるガソリンをたくさん積んでいますから、
焚き火の熱で、爆発することもあります。

関連して、予備燃料のホワイトガソリンも、
離しておきましょう。

■河原の増水
これは記憶にある方も多いことと思います。
河原でキャンプ中に、上流のダムが放水されて、
2歳の子どもを含む十人以上が流されました。
河原でのキャンプの注意と、増水のサイレンへの対応が
遅れたことが原因です。

■日射病・熱射病
・日射病
 水分を補給せずに日差しにさらされたりすると、
 体内の水分や塩分が失われて起こります。
 特に子供に多く、普段より気分が解放しているので
 多少の疲れは自覚できずに、脱水症状となります。
 症状としては、大量の汗をかき、顔が青白くなります。
 必ず帽子をかぶって、水分を適切に補給させましょう。

・熱射病
 夏の車内、風通しの悪い部屋など、
 汗が蒸発しにくい高温多湿の所で、
 体温を体の外に放出できずに起こります。
 症状としては、体温上がり、汗が出ず皮膚は赤く乾燥してきます。

■一酸化炭素中毒
最近のテントは、密閉性が高くなっているので、
テント内で、燃焼ランタン、コンロ、燃料系の暖房器具などの
燃焼系の道具を使用すると、一酸化炭素中毒を起こします。

たまにあるのが、寒いのでちょっと・・・、
と思って、火がついたまま眠くなって寝てしまい、
二度と、起きなかったというケースです。
燃料系の調理器具や暖房は、
テント内で使用することはありませんので、
絶対に持ち込まないでください。

テント内の暖房が必要な場合は、
電源付きサイトを確保して、ホットカーペットを利用することを推奨します。

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