夏目漱石の小説「坊っちゃん」の中にも登場する日本最古の温泉。万葉集や古事記などの文献にも登場するということからも、その古さがうかがえます。3000年の歴史を誇る・・・ってどこかに書いてあったんですが、そのころの日本って? 道後温泉本館の建物は、明治時代に建てられたもので、国の重要文化財にも指定されています。いちばん表に、お風呂札を売る昔ながらの窓口があり、地元のおばあちゃんが、入浴券を売っていました。建物のいちばん上には、「振鷺閣」という太鼓楼があり、今でも、朝昼夕方に太鼓が打たれます。 浴室は、「神の湯」と「霊の湯」(たまのゆ)があります。坊ちゃんが入っていたのは「霊の湯」のほうだとか? 一日目は、「神の湯」に入浴しました。神の湯には、下の写真のような湯釜が浴槽の真ん中にありました。それから、砥部焼の陶板が壁に飾ってあるのも雰囲気がありました。浴槽は花崗岩でできているそうです。無色透明の清らかなお湯がどんどんあふれ出る源泉100%のかけ流し。とてもさらさらした感じの肌触りの湯でした。道後の温泉旅館は循環式を取っているようなので、ここのかけ流しはうれしいですね。 観光客と地元の人と両方。地元のおばあちゃんが、ひもの付いたたわしで背中を洗ってるのがほのぼのしていました。「このおばあちゃん、ずーっとこの道後温泉に入ってたんだなあ。」としみじみ。 二日目は、「霊の湯」に入りました。こちらは後で返却式のタオル・石鹸がついています。 脱衣所も「神の湯」より狭く、中の浴槽も、小さかったです。入って、あら、これだけ?というのが印象でした。脱衣所で、がんがん夏目漱石の坊ちゃんに関するテープがかかっていたのが、ちょっと興ざめだったけど。 まあ、両方入ることに意義がある!と思い直し、けっこう長いこと入っていた私・・・。 両方入っての感想は、やっぱり、神の湯の方が情緒があっていいなあというものでした。 入浴は「神の湯(霊の湯)二階席」「神の湯階下」というふうに別れていてそれぞれ料金が違います。「階下」というのは、入浴のみのことで、「二階席」というのは、上の休憩室に上がって、炭火で沸かしたお茶とお菓子をいただけるというもの、それに、浴衣も付いていました。霊の湯には、三階個室というのもありました。 おすすめは、神の湯二階かなぁ。 二階席では、「女の人は、下の脱衣所で着替えてくださいね。男の人はここで着替えてください。」と言われて、なんだか、女性もいる前で、がばっとズボンを脱いで、浴衣に着替えるのは、目のやり場に困ったような・・・。(お互いでしょうが)ま、いっか。 お風呂から上がると、炭火で入れた熱いお茶とお菓子を運んできてくれましたが、夏だったので、暑かった。うちわは、おいてあったけど。でも、旅の情緒はありました。 道後温泉本館には、もう一つ皇室専用の「又新殿」(ゆうしんでん)があります。豪華なんだって。入ってみたいなあ・・・。 それから、夏目漱石が愛用したという「坊ちゃんの間」というのもありました。入っていないので中がどうなっているかはわかりません。観覧料210円です。 |
★道後温泉駅前からくり時計 ★道後温泉商店街 道後温泉本館の前には、おみやげものやさんが並ぶアーケードになっていました。坊ちゃん団子や、一六タルトを売っていました。愛媛らしいなーと思ったのは、ポンジュースのお店があって、よく冷えたミニペットボトルのポンジュースを売っていました。お風呂上がりに飲むと、冷たくておいしかった。坊ちゃん団子の店でも1本から売ってくれました。これも冷えていておいしかった。商店街で、坊ちゃんのイラスト入りのタオルを売っていたので、おみやげに買いました。 ★松山城 |